宅建は今年から宅建士と名前を変え、士業になりました。
それが決まった時は多くのひとが「なぜ?」と思ったのではないでしょうか。
私も思いました。
そこで、本記事では宅建はなぜ士業になったのか、ということについて、私なりの見解をまとめてみました。
宅建を士業にすることには大きな意味はない
なぜ、宅建が士業の仲間入りをしたのか。
もともと、かなり前から宅建を士業にしようという声はあったようです。
今回の宅建の士業化はそういった設を主張する方にとっては、念願叶ったり、といえますが、実際にこの改正について疑問を持つ人は多くいるようです。
一応、今回の士業化に当たって、不動産の専門家としての知識の水準を高めるため、と説明されておりますが、
それは建前で、ただ単純に「不動産取引の専門家だから名前を士業にするべきだ」というぐらいしか理由がなかった。
そんな意見もちらほら耳にします。
専門家=士業というのは確かにそうですが。
これらの意見をまとめあげると、宅建が士業の仲間入りをしたのには、大した理由などない、ということになります。
私もそう思っています。
実際にほとんど宅建の資格に関する条文は変わってないようです。
今更士業にするのはどうなのかな、と思います。
それならば、なぜ初めの段階で士業にしなかったのか。
実際には私などの窺い知れぬ理由があったのかもしれませんが、そう思ってしまいます。
差し当たって大きな理由もなく、改正してしまっていいのでしょうか。
それがただの名称変更であったとしても、改正は改正です。
不動産の専門家としての知識の水準を高める。
この事を今後の宅建試験を難しくする、と捉えている人もいるようです。
これが本気なのであるならば、個人的には自分も不利益を被りますが、これまでの宅建の資格取得者にも、何か試験を課すべきだと思います。
宅建所有者はすでに100万人もおります。
仮に、今後試験を難しくして、毎年数万人づつ増えていったとしても、宅建保有者の全体的な質的向上は一体いつの事になるのでしょうか。
それならば、既存の保有者を磨き上げた方が、効果がでるのは早いでしょう。
宅建に限らない話ですが、私には筆記試験の限界がこの辺りにあるように思えてなりません。
確かに勉強して体系的に知識を習得するのは、仕事をする上でも重要だと思います。
宅建に限らず、筆記試験のみの資格は、筆記以外にも実務的な能力、適正も計ったりした方がいいように感じています。