資格の偏差値って、とことんあてになりません。
実際に資格にランクや難易度をつけているサイトを見かけますが、本当に参考程度にしかなりません。
個人的な印象で偏差値が信用できるのは大学受験、私立3科目でしょうか。
国立はセンターや2次で科目がバラバラなので比べる事が難しいです。
私立の3科目は母集団も多く、指標としては信用ができると思います。
しかし、その偏差値も当てにならないケースがあります。
受験には偏差値や合格率、その大学や資格のイメージよりも、過去問が勉強すれば解けそうかどうか。これを重視する方が圧倒的に大切だと私は思っています。
明治大の偏差値
私は明治大学の商学部と経営学部を受験して、どちらも合格して、経営学部に入学しました。
その時は偏差値で選びました。
前に書いた記事で、受験当時の商学部の偏差値は60と書きましたが、大体58〜60位です。経営学部は60〜62位でした。
つまり、私が受験した当時は、経営学部の方が少し高かったのです。
明治の経営学部と商学部は勉強内容が似ていることもあり、併願する人が多いです。
さて、いざ経営学部に入学してみると、一般受験で経営学部に入った学生の多くは、商学部に落ちていました。
偏差値が2位の差であれば、商学部落ちも一定数は居て、おかしくはないのですが、実際に商学部落ちが一方的な印象がありました。
この辺は受験者や募集定員などの兼ね合いなのですが、あまり言及はしません。
こういった例は余所の大学でも多くあります。
資格も同じ
大学受験の偏差値を例に出しましたが、資格でも同じです。
資格はジャンル、試験方式が全然ばらばらなので、資格全体で適正なランク、偏差値を出す事は不可能です。
けっこう、いろいろなサイトで偏差値やらランクを出しておりますし、私も資格を偏差値に換算したりしておりますが、全てネタとして見る方がよろしいかと思います。
世間一般はこんな感じの認識なんですよ。というぐらいの(笑
自分にとっての難易度を知りたいのなら、過去問を解くのが一番。
自分にとっての難易度を知りたいのなら、偏差値や合格率は参考程度にして、過去問をみるべきです。
結局、試験とは偏差値とかランク云々ではなく、本番の問題ができれば、合格。出来なければ、不合格なのです。
まず、その試験に取り組む前に過去問を見るべきです。
勉強したら、解けそうかとうかを判断するのです。
余程勉強に適正がある人でなければ、問題の相性というものは確実にあり得ます。
私の経験を例にしますと、私が受験したのは明治と法政、それぞれ2学部づつ、計4学部です。
これは過去問の傾向を見て、自分が解きやすいタイプの問題を出題する大学だと感じたからです。
早稲田も見ましたが、問題が明らかに難しく、合格点を取れる自信がありませんでした。
この2校については、過去問を見ていけるとは思ったものの、本当に受かるのかな、と思っていました。
何しろ当時の私には何かの免許ぐらいしか試験で合格した事がなかったのです。
高校も偏差値47の公立高校でしたし。お金の不安もありました。
私立大は1つ受けるのに3万5千円もかかります。私は完全に自腹だったので、入学金などを考えると、何個も受けられませんでした。
(奨学金は通常の場合、前期の授業料を払った後に貸し出されます。自腹で私立大に行きたい人は、入学前に100万程度は必要になります)
ここで、不思議に思った人がいると思います。
もう少し偏差値の低い大学を受ければいいじゃん。
これからが、私の本当に言いたいことです。
もちろんそれも思いました。大学名は出しませんが偏差値50ぐらいの大学の過去問をみました。
でも、受かる気がしなかったのです。
私は独学でしたが、参考までに、一応、いくつか模試は受験しています。
偏差値は大体50校半から63ぐらいでした。
私は勉強の負担を軽くするため、マークシートや英語の発音は無視するような、偏った勉強をしていたので、模試の種類によってけっこうぶれました。
私が選んだ、明治、法政の学部は、私にとって、
基本的にほぼマークシート、
英語の発音問題がない、又は少ない。長文読解の比率が高い。
自分の感覚的に、問題に取り組みやすい。
こういった要素がありました。
でも、偏差値50の大学には英語の発音や記述式の問題それなりに含まれていて、私にとって、とても取り組みづらい問題だったのです。
明治等の偏差値は60。
偏差値が10違えば、滑り止め位の位置づけかもしれませんが、私には偏差値50の大学の方が、受かる自信がなかったのです。
もちろん、探せば入れる学校はあるでしょう。
でも、この時、私は偏差値で学校を決める事が馬鹿らしくなったのです。
(私大3教科において)偏差値は概ね正しい。でも、絶対的な指標ではなく、問題の相性の方が大切、だと思ったのです。
結局、自分が行きたいとこで、入りやすい所受ければいいや、と思って、大学を志望しました。
資格も過去問を見よう
資格もそうです。合格率や偏差値、イメージなどのみを基準にするのではなく、始める前に、一度過去問を見る。
いくら勉強しても解けなさそうならば、受験を考え直すべきだし、解けそうならやってみるのがいいと思います。
コツは解説を読む事です。
解説がまずわかりそうか、どうか。
で、その解説の思考過程通りに過去問が解けるかどうか。
全く勉強していないと、ちんぷんかんぷんに思えますが、やってみると意外と、
「いけそう」とか「無理そう」とかわかってきます。
もし、何かしら受験を考えられている方は、まず過去問を見る事をおすすめします。