簿記は通常の勉強よりもケアレスミスをしやすい試験だと思います。
理由はもちろん、簿記は電卓を用いて計算をするためです。
通常問題を解く上でありそうなケアレスミスといえば、
読む段階・問題の意味を間違える(勘違い)
解く段階・意味は理解していたが、なぜか解答を間違える。
解答を読む段階・解答欄を間違える、マークミスをする。感じを間違える。
などでしょうか。
簿記の場合、これプラス解く段階に電卓操作も入ってきますし、集計作業もありますので、工程が増える分ケアレスミスする可能性も高くなります。
解法もわかっていたけれど、電卓を叩き間違えてしまえば0点です。
他の勉強以上に簿記ではケアレスミス対策は重要であります。
電卓はブラインドタッチを出来るようにすべき
一見遠回りのように見えて、実はこちらがミスを減らす事につながります。
人間が一番力を発揮できるのは、無意識に作業をしている時です。
例えば、ドアを開ける時。
ドアを開ける作業を意識することは滅多に無いですが、いつもスムーズに開けられますよね?
簿記の電卓は操作はもちろんこれよりも複雑な作業なので意識しがちになりますが、これをできるだけ無意識化することでミスは減らせます。
根拠を具体的に挙げろ、と言われると厳しいのですが、あくまで私の経験則です。
電卓作業を無意識化するにはやはりブラインドタッチが必須だと思います。
集計は試算表に加減算する
簿記の問題では集計作業も多く行いますので、集計ミスというのもよくあるケアレスミスだと思います。
仕訳も計算も出来ているのに集計ミスでバツになるのは非常に勿体ないです。
こういう問題の場合、仕訳を書いて、集計していくのではなく、問題の試算表に直接加減することがおすすめです。
試算表の数字の横に+100とか−100とか書くのです。
解き終わったら、その試算表を電卓で叩いて、解答欄へ。
日商簿記の場合は時間制限はそこまで厳しくないので、仕訳を書く▶︎試算表に加算、減算する、という流れでもいいですが、簡単な仕訳の場合は直接試算表に書き込めるよう、訓練するのがよろしいかと思います。
多くの仕事、勉強などと同様に簿記の場合も、ケアレスミスは作業が増えれば、一般的には増えます。
作業工程を出来るだけ減らす事が出来れば、ケアレスミスを減らす事につながります。
別の記事でも少し触れましたが、作業工程を減らす事は早く解くことにもつながりますので、一石二鳥です。
仕訳、金額を間違える
簿記のケアレスミスとしては、仕訳を切る段階での間違いもけっこうあります。
慣れてくると大分減ってきますが、最初はけっこうやらかします。
仕訳は借方と貸方逆に切ってしまったり。
借方が100円なのに、貸方が1000円になっていたり。
こういう場合には、「何が増えた」という事を意識して、仕訳を切るのがおすすめです。
「掛1000を手形で回収した」という問題の場合、まず増えたのは手形ですよね。
手形▶︎資産▶︎借方が増える
受取手形 /
となりますね。
相手は掛だから、売掛金。
売掛金が減って、受取手形が増えた。
受取手形 / 売掛金 となるわけです。
貸借を間違えるというのは、「何が増えた」という事を切り口にして仕訳を切る事により大分減ります。
片方が合ってれば、もう片方は反対側に入れるだけですから、間違いずらくなります。
(諸口の場合などは除く)
売上が上がり、売掛金でもらった場合、所謂貸借どちらも増加、した場合も同じです。
まずはどちらか片方を押さえる。これが大切です。
金額については余裕があれば、仕訳を書いた後に目視で貸借一致を確認するだけで十分でしょう。
諸口の場合は電卓で貸借一致を確認すべきですが。
まとめ
簿記の勉強に限らず、ケアレスミスを減らすのってとても大切です。
ケアレスミスを減らす為の工夫は勉強だけではなく、仕事でもなんでも質を上げるためには必要な姿勢であります。
日頃からケアレスミスを減らすような意識を持っておく事が大切だと思います。