分記法と三分法についてのその1。独学で簿記3級に合格するために

簿記3級では三分法を学習します。

「し、くり、くり、し」なんて言う事もあるようですが、簿記の初心者でまして独学だったりするとサッパリわからない人もいるのではないかと思います。

本記事では簿記3級の分記法・三分法についてまとめてみました。

前半は分記法についてです。

三分法とは売上原価を算定するための方法の1つ

会計、簿記の目的ってわかりますか?

会社や商売をしている個人が

区切った期間中にいくらもうかっていて、

またある時点において、どんな資産をもっていて、どれくらい負債があるのか?

ということを示す事が目的です。

いくら儲かっていて、ということを知るためには売上と経費の把握が必要ですよね?

経費にはざっくり分けて、売上原価と一般管理費があります。

三分法は売上原価を算定するための方法の1つです。

 

売り上げ原価について

売上原価ですが、例えば現金で1個20円で仕入た商品を100円・現金で売りました。

さて売上原価は?

20円ですね。この場合利益が80円。この80円が粗利益になります。
(粗利は売上総利益ともいいます)

つまり、次の算式が成り立ちます。

売上➖売上原価=粗利益

簿記において、売上原価を算定するための代表的な方法は分記法と三分法があります。

三分法の理解には分記法の特徴を押さえると効率がいいと思うので、まずは分記法から説明します。

 

分記法の特徴

例を出します。

次の商品を現金で仕入れました。
A商品  20円  1個
B商品  30円  1個

 

分記法では仕訳はこうなります。

A商品 20  /   現金   20
B商品 30  /   現金   30

 

さて、この商品をA商品は50円、B商品は60円でそれぞれ現金で売りました。

分記法では仕訳は次のようになります。

 

現金  50   /  A商品 20
           A商品売却益 30

現金  60   /  B商品  30
           B商品売却益 30

このようになります。

 

粗利益は商品売却益をそのまま見れば、わかりますよね。

分記法では販売のつど、粗利を把握できるのがメリットです。
(後述する三分法と比べてください)

この例は商品の数が少ないですが、実際の商品数って膨大な数がありますよね。

で、例えばコンビ二をやっていて、ボールペン1本と消しゴムを1個売っただけでも、分記法だとこの作業が必要なんです。

仕入たものを1つ1つ、どの売上と結びついているのかきっちり管理していなくてはならない。

商品の種類が少なければできるだろうけれど、コンビ二みたいにたくさんあったら・・・。

だるすぎる。

もっと楽な方法はないか、ということで三分法があるのです。

 

 





 

 

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