宅建に限らず、何かの試験を受ける際に学歴の事を気にする人が結構いると思います。
けれど、私は宅建の試験に学歴はそこまで関係ないと思います。
「そこまで」と書いたのは、例えば中卒の人が大卒の人より学習能力が低い、ということではないです。
(以下、本文に中卒や高卒、大卒などという言葉が出てきますが、説明上用いているだけで悪意は全くございません)
人の能力なんて一部の天才を除いて大差がありません。
中卒だろうと大卒だろうと能力にそこまで差はないのです。
そもそも、能力の差なんてちゃんと計れるはずがないです。
世の中の人間全てを、同じ時間、同じ精神状態で管理して、同じ事を一緒に測定しなくてはならないですから。
あるのは差ではなく習慣の違いです。
「勉強する習慣」です。
一般的に中卒の人より大卒の人が学力が高いはずですが、これはただ勉強した結果の差でしかありません。
私の周りを見ていると、高学歴の人はたんたんと勉強している人が多いです。
私も大学受験の勉強を始める時はそうだったのですが、机に座る事が苦痛でなりませんでした。
でも慣れです。
高卒時の私はかなりどうしようもない程馬鹿だったと思います。
でも、とりあえず机に向かって勉強しまくったら、宅建試験も含めて、ある程度はなんとかなったのです。
勉強する習慣も少しづつ、ついてきました。
だから、中卒だろうと高卒だろうとやる気次第だと思います。
宅建試験は競争試験です。受ける人は様々です。
中卒の人もいるでしょうし、一流大学を出ている人も受けるでしょう。
中卒の人や高卒の人が受かって、一流大学を出ている人が落ちることだってあります。
その理由は勉強する内容にあります。
なるほど、確かに宅建の内容が英語や数学、理科を要するものならば中卒の人は大卒の人より不利でしょう。
しかし、宅建の勉強内容は中卒、大卒問わず多くの人にとって初めての事柄だと思います。
(不動産業界で仕事をしていたりといった場合は別ですが)
つまり、知識の点でのハンデは中卒だろうが大卒だろうが関係ないのです。
(大学の法学部とかなら多少は有利かもしれませんが)
国語力、読解力的な面では多少ハンデがあるかもしれませんが、それは私の経験上、勉強していればついてくる事だと思います。
これは宅建だけではなく、他の資格にも言える事です。
こうした観点でみると、宅建試験は公平性が高い試験だと思います。
半年ほど宅建の勉強を教えるアルバイトをやった事があるのですが、そこで教えた人は中卒の人でした。
結構年配の方で、1年目は落ちましたが、2年目に受かりました。
(私は2年目にアルバイトをしました)
対して、私の大学時代の知り合いは宅建に3回落ちております。
一流大学を出ていて、簿記3級に4回落ちた人も知っています。
つまり、落ちた人は勉強量、やる気が足りなくて、受かる人にはそれがあった。
結局こういう事なのだと思います。
資格試験というか、人生はやったもん勝ちな面はけっこうある気がします。