簿記検定と一口にいっても3つの種類があります。
私は簿記検定を受ける前にいきなり税理士試験の簿記論に突撃したのですが、税理士試験後に簿記検定を受けようと思った際に、簿記検定の種類がいくつかあることに困惑した記憶があります。
本記事では各簿記検定の種類と特徴についてまとめてみました。
簿記検定の種類
日商簿記検定・・・簿記検定といえばやはり商工会議所主催の日商簿記でしょう。
一般に簿記、とか簿記検定という場合この日商簿記検定を指すことが多いです。
3つの種類の簿記検定のうち、最も難しいとされておりますが、最も価値があるとされている簿記検定です。
全経簿記検定・・・全国経理教育協会が主催する全経簿記は昭和31年から実施されている、伝統のある簿記検定です。
日商簿記検定と同じく、4級〜1級がありますが1級の上に上級というのがあり、全経の上級が日商でいう1級みたいなイメージです。
上述しましたが、日商1級の方が全経の上級よりも若干難易度が高いとされております。
全国商業簿記検定・・・・全国商業高等学校協会が主催する簿記検定です。級は3級から1級まであります。
3つの種類の簿記検定の中ではもっとも難易度が低いとされております。
ちなみに受験料が安いです。日商の半額以下で受験できます。
簿記検定を受けるなら日商簿記にしよう
資格取得を考えるに当たって、3つの種類の簿記検定のうち、日商簿記1択で構わないと思います。
ネームバリューの違いがやはり大きいと思います。
ちなみに、3つの種類の簿記検定のうち日商簿記1級と全経上級には後述する税理士試験の受験資格が付与されます。
国家資格について
簿記の資格の内、上記に上げた3種類が民間資格となりますが、簿記のエキスパートたる国家資格も存在します。
国家資格は2つの種類があります。
公認会計士と税理士です。
どちらの試験も超がつく難関試験といってよろしいかと思います。
公認会計士は大企業の決算書の数字をチェックする人です。
上場しているような大企業は投資家も多くおりますし、決算書がいい加減だと経済が破綻してしまいます。
責任重大な業務を行っている偉い方々なのです。
税理士は会社や個人の税金に関する業務を行うことです。
税理士って簿記関係あるの? って人もいるのかもしれませんが、法人税などの税金の計算は簿記を基礎として行われます。
簿記に熟知していなければ、計算ができないのです。
まあ、相続とかはあまり関係ないですが。
公認会計士の試験の方が、税理士より難関とされておりますが、税理士の方が時間がかかるケースが多いようです。
税理士は仕事しながら受験する人が多いせいもあるでしょうが。
これらの資格は難しいですが、それだけの価値はある資格だと思います。