国家資格ではもっとも人気のある資格の一つである宅建。
宅建士と名称も変更され、いわゆる「士業」の仲間入りしました。
そのため、宅建の難易度が上がる可能性がある、との噂もあるようですが、実際に始まってみなくてはなんとも言えないのが現状だと思います。
職業人の育成という国家資格の目的からすると、宅建の難易度が大幅に上がる、ということはないと思います。
もし、宅建試験の難易度が上がるとするならば、合格率が少しだけ下がる、つまり合格最低点が上がるという形になり、問題形式そのものは変わらないような気がしています。
これまでの宅建の試験は合格率15%、
この数字を見て、宅建は難易度の高い試験だと思う方もいるかもしれません。
15%という数字を単純に考えると、100人受けて15人しか受からないわけですから。
しかし、宅建もそうですが資格試験において合格率で難易度を計るのはあまり意味がありません。
というより、合格率だけではなく、実際の受験者の質を考えなくては難易度の計りようがありません。
宅建を受験する人の中には、ほとんど勉強しなかったが一応受ける人、少し勉強しただけで勝算もあまりないがマークシートなので一応受ける人・・・、など、言い方は悪いですが、合格率の分母を増やすだけの人がたくさんおります。
例えば、科目合格制の税理士試験の合格率は宅建試験とは変わらない10%前後。
受験する科目によっては、宅建より高い合格率になることさえあります。しかし、実際の難易度は宅建とは桁が違います。
これは受験者の分母に専門学校に通って、必至に勉強している人が多くいるからです。
このような人達の中で10%に入るのは間違いなく高難易度です。
合格率だけではあまり難易度の参考になりません。
宅建の難易度を計る指標として、受験レベルまでに要する勉強時間に換算する事ができます。
もちろん人によって違うのは当たり前ですが、これは概ねの目安にはなります。
難易度を決める要素の一つに、勉強しなくてはならないボリュームがあります。
ボリュームが多い程、勉強しなくてはならない事が多いわけですので、基本的には難易度も高いはずです。
私の経験で恐縮ですが、宅建試験は1ヶ月程勉強しました。
当時は大学4年生で時間があったので、1ヶ月間はこれしかやっておりませんでした。
勉強時間は1日8〜10時間程だったと思います。
1日10時間と仮定して、30日としますと大体300時間勉強した事になります。
実際の試験自体には大分余裕ががあったので、もう少し勉強時間を減らしても合格はできたと思いますが、仮に300時間が必要な勉強時間とすると毎日2時間の勉強ですと、5ヶ月、3時間なら大体3ヶ月位の計算になります。
私の学習能力は客観的にみて、平均的だと思いますので、これより短時間で受かる人もいるでしょう。
私の経験からですと、宅建の合格の目安勉強時間は250時間〜300時間ぐらいだと考えております。
合格するまでに300時間。
これは資格の中での難易度としては平均的な時間、難易度だと思います。
つまり、宅建試験は300時間ほど「しっかり」勉強すれば、合格率がかなり高い試験だと、私は考えています。
仕事やバイトをしながら勉強している方へ
宅建は独学でも取得できる資格ですが「実際にやってみたらしんどいし、めんどくさい」という方もいるのかもしれません。
又はやる気が起きないという方もいらっしゃるでしょう。
別にそれはおかしなことではありません。自然なことです。
独学で一番大変なのは、勉強できる環境を維持し続ける事です。
何をいつ、どれだけ勉強すればいいか。
それをいつも明確にしておかなくてはなりません。
受験専念なら、この辺りのことはできなくてはなりませんが、仕事やアルバイトなどをしている方であれば、しんどいと感じる方がいてもおかしくありません。
というより、しんどいのが普通です。
やっぱり、仕事やアルバイトをしていると、脳のキャパシティがけっこう持っていかれますから。
いつも受験のことばかり、考えてはいられません。
私の場合、宅建は受験専念みたいなものでかつ、1ヶ月程度の短い勉強期間だったので、特に問題なく独学を継続することができました。
しかし、税理士の簿記や財務諸表論を受けた辺りの頃は、仕事をしていました。
ほんの2、3日、仕事が忙しくて勉強できなかったりすると、とたんにモチベーションが下がってしまうんです。
勉強、どこまでやったっけ?
なんて、考えだすと、机に向かうのが面倒になってしまうんですよね。
なかなか勉強を再開できない事、私にはよくありました。
これって本当にマイナスなんです。
実際に税理士の簿記は1回落ちましたが、Aで不合格でした。
Aは宅建で言えば、合格点36点だとしたら、32点〜35点位のラインを意味します。
モチベーションの低下によって、勉強をさぼった期間が本当に悔やまれました。
税理士と同様に宅建の試験も年に1回です。
落とすと、合格が1年伸びてしまいます。
それは心境的にも、時間的にも、労力的にも絶対によろしくありません。
独学でいけそうな人はその調子で、勉強を継続し、次の試験でなんとしても合格されて下さい。
「独学がしんどい」と考えておられる方は一度、「独学で本当に合格できるのか」という事を真剣に考えてみる必要があります。
真剣なだけではダメです。
「具体的に、何をどこまで勉強すればいいか」という所まで、落とし込んで考えてみる必要があります。
そして、それを忠実に実行することができるか。
できるのであれば、日々のモチベーションを落とさぬよう気をつけて、独学を継続して下さい。
考えてみて、もし無理ならば。
他の手段も考える必要があります。
独学はきついから、資格を諦めるというのはありえません。
もったいなさすぎ。
勉強を既に始めている場合はもちろん、勉強を始める前にだって、自分がその資格に向けた意識の労力が無駄になってしまいます。
これが司法試験とかであれば、撤退もありなのでしょうが、宅建は勉強すれば絶対に取れます。
だから、一度目指したのであれば、何がなんでも取得する。
撤退はあり得ない。
私はそう考えております。
私はあくまでも独学で合格して欲しいので、専門学校の利用をあおるつもりはありません。
しかし、手段よりもまずは受かる事。
これが一番重要に決まっています。
だから、仕事をしていたりして、純粋な独学がしんどい方には専門学校の動画通信講座をおすすめしています。
動画通信講座は独学と通学のメリットを掛け合せたような特徴があります。
動画で講義を受けるといっても、質問もできますし、勉強の環境という点では授業を受けるのと差はありません。
動画なので、スマホやパソコンでいつでも気軽に勉強ができます。
これが素晴らしい。
独学のメリットである、好きな時間に、自分のペースで、合理的なカリキュラムの元、一流の講師に教えてもらえるわけですから。
本当に独学と通学のいいとこ取り。
勉強の効率で言えば、最強だと思います。
デメリットはやはり純粋な独学よりも費用がかかる事です。
しかし、以下で紹介している資格スクエアは通常の専門学校より、割安で受講できますし「お金を払った事による元を取ろうという心境」がプラスに働くという可能性も多いにあり得ます。
利用をあおるつもりはありませんが、独学がしんどい方は、一度、講座の内容を確認されてみてはいかがでしょうか。
通信講座ではTACか資格スクエアがおすすめです。
宅建の場合始める時期は特に問題ないかと思いますが、行動は早い方が有利には決まっています。
独学につまっている人は、先ほど申し上げた通り、まずは「独学で本当にいけるのか」ということを、じっくり考えてみて下さい。
TAC
TACは大原と双璧を為す、資格予備校です。
簿記に強いイメージもありますが、会計以外の資格も充実しています。
宅建の講座の歴史は浅いのですが、実績は高いです。
また、ここの宅建の予想は結構あたると評判です。
また、教材のクオリティも高いので「TACで教材だけ買って、独学で勉強する」という選択肢もアリです。
私は税理士の簿記や財務諸表論はそれで合格しました。
まず無難なのがTACです。
興味がある方は一度コース内容、教材内容、カリキュラム内容を確認するのがよろしいかと思います。
こちらから講座の内容をまとめた資料の請求ができます。
(無料です。一番下の緑のボタンからできます〉
資格スクエア
資格スクエアはまだ新しい資格スクールですが、こちらもクオリティの高い授業で評判はいいです。
なにより、料金が安いです。
宅建なら月額3000円からで、受講できます。
一般的な予備校の半額近くで利用ができます。
現在、資格スクエアでは会員登録をする事によって、無料で講義が受けられます。
無料講義を受けるだけ受けて、講義を受講しなくとも全然問題ありませんので、興味が有る方は一度、無料講義を受けてみるのがおすすめです。
こちらから無料講義を受講できます。