独学でとれる資格、と書きました。
いきなり結論になるのですが、結局人によるのだと思います。
このホームページで紹介しているように、独学で司法試験に受かる人も公認会計士に受かってしまう人もおりますから。
だから、とれる人は独学だろうがなんだろうが、どんな資格でもとれるのではないかと私は考えております。
ただ、そのとれる人ってもともと東大を出ているようなエリートなのかっていうと、そういう人ばかりではないのも面白い所です。
所謂エリートじゃない人で、これらの資格をとれる人を見ていて一つ思ったことがありました。
それは「現状をあまり気にしない」ということです。
これは私の経験にも思い当たるのです。
もちろん、レベルは果てしなく違いますし、資格とは関係ないのですが、私は偏差値47の公立高校をビリで卒業しました。
プロフィールにも書きましたが、1年程の独学の後に明治大学に合格できました。人によっては大した事ない、と感じるのかもしれませんが、私の感覚ですとけっこうあり得ない結果だったと思います。
偏差値でいうと、明治大学の偏差値は62。私の高校からですと偏差値45ぐらいの大学に入れるのがせいぜい、といった所なのではないでしょうか。
この結果はある意味、独学だったからのようにも思えるのです。
独学を選んだのは経済的な理由からですが、仮にお金があって予備校に行っていたら、明治には受からなかったように思えます。
独学は基本的に１人で勉強しますので、受験に関する情報は文字と数字に限定されます。
知人と大学について話したり、自分のレベルを顧みたり、他人と接触することにより生まれる、負の情報が入ってくる機会が少なかったのです。
模試などは受けましたが、あくまで数字上の自分の位置で感情的に自分の位置を認識することはあまりありませんでした。
人が物事を認識する場合、感情の影響は大きいです。
情報を形だとしたら、感情はその形を脳に焼き付ける装置のような物だと思います。
そして、感情は他人と接した方が絶対値は高くなりやすいのです。
つまり「僕はどうせダメだ」と思うことはありましたが、「おまえはどうせ無理だよ」と言われる機会が少なかった。
勉強のエネルギーを奪う負の感情を深く脳に刻まなかったのです。
もっとも、人によっては「今に見てろよ」という思考をしてエネルギーに転嫁できる性格の人もいるかもしれませんが。
ちなみに、進学校に通っていて、もともと勉強が出来る人はこれはプラスに働きやすいのではないかと思います。
「周りが見えないからがむしゃらにやる」これは独学の強みなのではないかと思います。
もっと、適切にいうとすると「現実が見えないのはある意味強い」ということなのかもしれません。
予備校に行くと、自分と同じ様な境遇の人達がいるわけですし、自分のレベルも感情をともなって、はっきりと認識出来るのではないかと思います。
それで現実を見ていたら、私は大学に行く事すら諦めていたのかもしれません。
少なくともがむしゃらにやる、というエネルギーは生まれてこなかったのではないかと思います。
自分のレベルをあまり理解していなかったから。がむしゃらに頑張る事が出来た。
これも結果を出すための一つの方法なのだと思っています。
さて、前振りが大分長くなりましたが、簿記や宅建の資格は独学と専門学校どちらが取りやすいのか。
上記の話をふまえて結論を述べますと、結局は人の性格による、と私は思います。
自分で淡々とできる人は独学。
勉強の習慣が作れないならば学校でしょう。
簿記や宅建の資格は先ほどの話で「現実を見てもとれるレベル」です。
だれが目指しても現実的にもとれる資格だと思います。
それでいて、メリットも大きい。
そうでなければ、これらの資格を受験する人はこんなにも多くはないでしょう。
なので、資格をとれるかどうかは完全に自分がどれだけ勉強できるか、に身を置けばいい。
結局、合格するためには自分が快適に楽しく勉強できること。
この一事を紙にでも書いて行動を書き出してみると、いい選択肢が浮かぶのではないかと思います。
