近年は少なくなりましたが、独学で勉強を始めた頃は、しょちゅう勉強方法で悩んでいました。
もう随分長く独学で勉強に取り組んできましたが、自分なりに正しい、良い、と感じている勉強法があります。
あくまで私なりの私見に過ぎませんが、本記事では私が考える「良い勉強法」について、述べてみたいと思います。
勉強の仕方がわからない方へのヒントになれば、嬉しいです。
基本書を定めて繰り返す。これが全て。
私が考える良い勉強法とは、
「テキストと問題集、それぞれ1冊を選び、半ば暗記書代わりに何回も繰り返す」というものです。
インプット用の教材とアウトプット用の教材を1冊選び、それを基本書として、何回も繰り返す。
もちろん、大抵の試験の場合は過去問も含めて、他の問題集や参考書も何冊か解いたり、読んだりします。
しかし、基軸は自分で選んだそれぞれ1冊ずつに置きますので、追加の問題集や参考書を読んで知り得た、大切な点は全て、基本書に書き込みます。
書くのが微妙な場合は、その問題集やテキストをコピーしたり、はさみで切ったりして、基本書にはっつけます。
覚えるべき事項は、自分が取り組みやすい形で、基本書にまとめておくのです。
毎日、基本書の暗記、問題を繰り返す時間を設けます。
試験日まで、いや、試験直前まで、これをひたすら繰り返すのです。
1回や2回やっただけでは定着するはずがない。
余程の秀才を除いて「テキストや問題集を1回解いて、もう完璧」という人はいないと思います。
勉強方法について、東大や慶應大などの一流大の人に尋ねたこともありますし、会計士試験に合格した人にも聞いてみた事がありますが、
その中で多くあったのが、「同じ問題集を何回も繰り返す」というものでした。
中には「最低5回は繰り返す」と言っていた人もおります。
この事からわかることは、難しい試験に合格する人の多くは、「同じ問題集を何回もやって、しっかり自分に定着させている」ということです。
彼らからすれば実績に乏しいですが、私に置き換えてみてもそういえます。
大学受験でも、宅建でも、税理士簿記論や財務諸表論の試験の置き換えてみても、頷ける話なのです。
宅建を例に出せば、私が宅建の勉強した期間は1ヶ月程度ですが、テキストだけでも軽く30回以上は回しました。
正直な所、回数は覚えていませんが、2、3時間あれば一周できますので、実際にはもっとやっていたのではないかと思います。
もちろん、最初はテキストを「解読」する作業が必要なので、そんなに早く読めませんが、何回も読んでくるとどんどん早くなります。
最後の方はもう「読む」というのではなく「見る」という感覚に近くなってきます。
2時間あれば1冊を回して、確認することもできるようになります。
問題も反射的に解けるようになります。
こういう状態になれば、通常の試験については合格率はかなり高くなるでしょう。
実際、宅建の本試験は1時間近く余りましたし、42点で合格する事ができました。
資格とは関係ないですが、大学受験でもそうです。
正式な問題集の名前は覚えていないのですが、英語の文法の頻出問題をまとめた分厚い問題集があったのですが、それを少なくみても20回ぐらいは解いた記憶があります。
途中からはノートに書くのがめんどくさくなって、問題集に直接書き込んで、終わる度に同じ問題集を買い直す、ということもやっておりました。
(当時は冒頭で述べたような基本書の設定は考えてなくて、ただ単に繰り返すだけでした)
問題集に書き込んだ方が取り組みやすいし、消しゴムで書いたものを消しこむ労力を考えると、新しいのを買った方が安いと思ってました(笑
大学受験は文法よりも長文読解に大きな配点があるケース大半ですが、文法がやたらできた事は、長文読解にも間接的に役に立ち、英語に関して言えば、かなり楽に本番を受験できました。
このように、つたない私の経験からみても「何回も繰り返す」ということは納得できる話なのです。
まとめ
よくAmazonなどで、参考書のレビューを見ていると、
このテキストはわかりづらい・・・、問題集の解説がわかりづらい・・・、この参考書、問題集では試験に合格できません・・・、などなど。
様々な意見を見かけます。
しかし、市販で販売されているどの問題集や参考書にも、それを使って合格している人は必ずいます。
そうでなくては、本屋さんに置かれているはずはありません。
自分に合った教材をやり込むかどうか。これが全てです。
宅建よりも、予備校に行っている比率が高いとされる大学受験でさえ、ある程度のレベルでならば独学でも十分いけます。
私が受験したのは明治大2学部と法政大2学部ですが、全て合格できました。
その際、使った教材は、全て本屋さんで買ってきたモノです。
宅建はまさにそうでありますし、税理士試験は専門学校の教材を買っていますが、意味合いは一緒です。
決めた教材をやり込むかどうか。
これが凡人中の凡人の私が思う、良い勉強方法です。